不法移民の市民権取得を原則不可能に 英
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【2月13日 AFP】英政府は12日、移民に関する規則を厳格化し、小型船で密入国した不法移民の市民権取得を原則として不可能にすると発表した。
新たなガイドラインでは、海路または車の後部に隠れて不法入国した者は、原則として市民権申請を拒否されることになる。
英内務省の報道官は「このガイドラインは、小型船での入国者を含め、英国に不法入国した者が英国市民権の申請を拒否される可能性があることを明確にし、その措置をさらに強化するものだ」と説明した。
英国では前回の総選挙で、反移民を掲げる政党「リフォームUK」が、極右政党としては異例の約400万票を獲得。これを受け、キア・スターマー首相率いる労働党政権は、移民削減への圧力を受けている。
しかし、今回のガイドライン変更には、労働党内の一部から批判の声も上がっている。
ステラ・クリーシー議員はX(旧ツイッター)への投稿で「難民の地位を与えたからといって、英国市民になる道を拒否するのは正しくない」と批判。この政策は彼らを「永遠に二級市民のままにする」ものだと付け加えた。(c)AFP