トランプ氏、プラスチックストロー回帰の大統領令 「サメに影響ない」
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【2月11日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は10日、プラスチック製ストローの使用を推進する大統領令に署名した。バイデン前政権は、2035年までに米政府機関全体で使い捨てプラスチック製品の使用を止める目標を掲げたが、これを覆した形だ。
ストローを含めたプラスチック製品は特に海洋環境を汚染するとして、環境保護活動家たちが長年、使用を止めるべきだと訴えてきた。だが、トランプ氏は以前から紙ストローを批判してきた。
ホワイトハウスの執務室で大統領令に署名したトランプ氏は記者団に「プラスチックストローに戻ろう」と発言。「紙ストローは話にならない。使ったことは何度もあるが、ふやけたり、崩壊したりする。熱いものだとほんの数分、時には数秒でダメになる。本当にばかげた状況だ」と述べた。
また海洋生物への影響は限定的だと主張し、「サメが海を泳ぎながら餌を食べるときに、プラスチックが影響するとは思わない」と述べた。
気候変動は「詐欺」だと主張してきたトランプ氏は2期目就任後、環境政策に関する命令を次々と発出している。1月20日の就任式直後には、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から再び離脱した。(c)AFP