日鉄、USスチール買収計画で「大胆な提案」 林官房長官
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【2月10日 AFP】林芳正官房長官は10日の記者会見で、日本製鉄によるUSスチール買収計画をめぐり、日鉄が投資に関して「大胆な提案」を検討していることを明らかにした。
ドナルド・トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスで石破茂首相と会談し、日鉄、USスチール両社は「所有するのではなく投資する」ことを検討すると述べた。
9日には記者団に対し、「USスチールの過半数株式を保有することは誰にもできない。他の企業では可能だが、USスチールでは不可能だ」としつつ、「投資は許されており、事情が異なる」と説明した。
その上で、自身のチームが日鉄幹部と面会し、「仲介や調停」を図る予定だと語った。
一方、林長官は、「日鉄は本件を単なる買収と見ているのではない」とするとともに、「米国や世界が求める優れた製品を生産し、日米がウィンウィンになれるような、これまでとは全く異なる大胆な提案を検討している」と述べた。ただ詳細は示さなかった。
日鉄は、トランプ氏の発言についてコメントを控えた。(c)AFP