中国の臨床科学者 「ウィリアム・M・ファインバーグ臨床脳卒中優秀賞」を受賞
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【2月7日 CGTN Japanese】5日からロサンゼルスで始まったISC2025国際脳卒中学会議で、北京の首都医科大学附属北京天壇病院の王擁軍院長が「ウィリアム・M・ファインバーグ臨床脳卒中優秀賞」を授与しました。同賞が設立されて以来の34年間で、アジアの科学者が受賞したのは今回が初めてです。
脳卒中は、急性の脳血管疾患で、虚血性脳卒中と出血性脳卒中の2種類があります。米国心臓協会が設立した同賞は、米国の著名な神経科医ウィリアム・M・ファインバーグにちなんで命名され、脳卒中の臨床研究で顕著な成果を収めた医師と臨床科学者を表彰するものです。同賞は国際的な脳卒中臨床医学分野の権威ある賞とされています。
王擁軍院長が率いる研究チームはこれまでの30年間に、アスピリンとクロピドグレルの2種類の抗血小板薬を併用した治療方法の発見、新型血栓溶解薬の開発、静脈内血栓溶解の時間枠を拡大する新しい血栓溶解療法スキームの革新的な設計など、脳卒中疾患の予防と治療の分野で多くの重要な進展を遂げています。これらの研究成果は病気の再発を減らして脳血管疾患の血栓溶解治療薬の不足を緩和し、急性虚血性脳卒中患者の治療時間を短縮するのに役立ちます。
国際脳卒中学会議は米国心臓協会が主催する、脳血管疾患に関する科学と治療分野における最も規模の大きな国際的な会議の一つです。3日間の日程で開かれている今回の会議では、脳血管疾患の予防と治療に関する最新の進展、研究成果、革新的な治療方法などに焦点が当てられ、世界各地から約4000人の専門家が参加しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News