トランプ氏捜査したFBI職員、大量粛清へ 米報道
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【2月1日 AFP】米国の複数メディアは1月31日、ドナルド・トランプ大統領に対する刑事事件の捜査に関与した米連邦捜査局(FBI)の捜査官が一斉に粛清される見込みだと報じた。
CNNは関係者の話として、2021年1月6日による連邦議会議事堂を襲撃したトランプ氏の支持者の捜査に関わった数十人のFBI捜査官と一部の幹部が「解雇対象として審査されている」と伝えた。
ワシントン・ポスト紙は、詳細を知る関係者の話として、「当局は、解雇対象となる数百人(のFBI捜査官)の特定を進めている」と報道。
さらに、FBIでの粛清に加えて、議事堂襲撃事件の捜査のために採用された連邦検察官約30人も既に解雇されたとしている。
司法省は1月27日、トランプ氏に対する起訴に関わった多数の職員を解雇した。
司法省の職員の一人は解雇理由について、こうした職員には「トランプ大統領の政策を忠実に実行すると信用できない」と司法長官代理が判断したためと説明した。
NBCニュースは、FBIで解雇される中には、フロリダ州マイアミや首都ワシントンを含む20か所以上のFBI支局長が含まれていると伝えている。
CNNは、少なくとも6人のFBI幹部に対して1月27日までに退職または解雇命令が出されたとしている。
ワシントン・ポストは、FBIの長官代行を務めているブライアン・ドリスコル氏について、職員の大量解雇には応じない構えを示していると報じている。(c)AFP