中国「春節」の無形文化遺産登録後初、CMGの年越し番組「春晩」が 世界の視聴者に向けて発信
このニュースをシェア
【1月31日 CGTN Japanese】1月28日は中国の旧正月である「春節」の大晦日です。中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)が制作する年越し恒例番組の「2025年春節聯歓晩会(春節の夕べ、略称して“春晩”ともいう)」は北京時間午後8時に全世界の視聴者に向けて放送・配信されました。
同番組の海外配信に関しては、傘下のCGTN(中国国際電視台)の英語、スペイン語、フランス語、アラビア語、ロシア語チャンネルと、82言語の外国語ニューメディアプラットフォーム、および各国のメディア2900社余りが「春晩」の同時配信を行い、全世界での閲覧数は15.9億回を超え、海外での動画視聴回数は5.2億回に上りました。日本では動画共有サービス「ニコニコ動画」が10年連続で「春晩」を配信し、リアルタイムでの視聴者数は10.1万人を超えました。
春節は中華民族の最も重要な伝統的祝日の一つで、家族団欒(だんらん)や国泰民安( 国家が安泰で人々は平穏)、天人調和(自然と人間が調和)という文化的意味合いと歴史的起源を持ち、2024年末にユネスコの「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に登録されました。
CMGは「無形文化遺産の代表的一覧表」登録後初の春節を祝うため、「春晩」制作に力を入れてきました。歌舞、伝統劇、武術などさまざまなジャンルの演目を入念に編成し、各業界で活躍する人々を主役として招いています。また、初めて視覚障害者、聴覚障害者向けのバリアフリー中継を行うとともに、CMGの「5G+4K/8K+AI」の技術革新の成果を駆使して、82種類の言語で世界中の視聴者に向けての発信にも取り組んできました。
「春晩」は中国の国営放送である「中央テレビ局(CCTV、現在はCMGに編入)」が1983年に始めた生放送の年越し番組まで歴史を遡ることができ、これまでの42年間で毎年の春節の大晦日に放送される国民的な総合文芸バラエティー番組として人気を博しています。テレビで「春晩」を見ることは、家に春聯(めでたい対句の文句を書いた紙)を貼り、ギョーザを作り、先祖を祭るなどの伝統的風習と並ぶ新たな年越し習慣とも定着しつつあります。この番組は海外にいる中国人の郷愁を託し、中華文化の独特な魅力を伝えるものとしても世界各国に向けて発信されており、今や世界で最も視聴者数の多い、文化芸術分野の年越し番組にもなりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News