中国では新政策も奏功し、自動車の下取りやリサイクルが活況
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【1⽉30⽇ Peopleʼs Daily】中国・河南省(Henan)にある中再生洛陽再生資源開発(以下、中再生)の作業場内で、廃車がドア、フレーム、蓄電池、エンジンなどに分解されつつあった。同社の鄭応輝(Zheng Yinghui)副社長は、「良い政策が実施されたことで、車の持ち主の多くが自分の車を廃棄して新車を買うようになりました。関連資料を整理すれば補助金をもらえるのですよ」と述べた。
中再生のような自動車の回収と解体をする企業は忙しくなった。同社廃車事業部の王功献(Wang Gongxian)副部長は、2024年には11月上旬までに、前年同期比で約7割増しの1万台余りの廃車を買い取ったと説明した。買い取り価格は主に車の重量で決まる。通常は1トン当たり2000元(約4万3000円)前後という。
中再生に車を売りに来た張耀珅(Zhang Yaoshen)さんは、これまで使ってきた車は十数年運転して燃費がどんどん悪くなってきたと説明した。政府の下取り政策が始まったので、この機を逃さずに古い車を廃棄して、新しい車を購入することにしたという。張さんは補助金政策によって「2万元(約43万円)を節約できると思います」と話した。
下取り関連政策は自動車販売に弾みをつけた。2024年11月19日午前0時時点で、中国全国での廃車に伴う補助金の申請件数は400万件を超えた。同年の中国での自動車生産と販売台数は好調だった前年をも上回り、生産台数と販売台数は10月末までにいずれも2400万台を超えた。
自動車を買い替える人の多くが、低炭素で環境に優しい電気自動車(EV)など新エネルギー車を選択する特徴もある。2024年1~10月に、中国の新エネルギー車の生産台数は33%増、販売台数では33.9%増で、新車の販売台数のうち約4割が新エネルギー車によるものだった。
下取りは、リサイクル業界に新たなチャンスをもたらした。2024年1~10月、中国全国の廃車回収は前年同期比55.9%増の584万6000台だった。同年10月の廃車回収は前年同月比113.4%増の87万9000台だった。
中国各地の回収企業は、新たな技術を開発することで効率の向上を実現している。例えば旧車から回収した電池を、性能が十分であれば自動車用電池として再利用し、自動車用としては性能が不十分でもその他の用途で使い、それも無理な場合には分解して素材を再利用するなどだ。
一方で、行政の関連部門は市場を規範化し、業界の監督に努めている。例えば車の所有者がより安心できるようにするために廃車の回収や解体を行う企業の情報を定期的に公開するなどだ。また、再生資源回収ネットワークを完備し、企業配置を最適化し、所有者を訪問しての廃車受け取りサービスを普及させることもしている。
中国では旧車の下取り政策が効果を発揮するにつれ、新車販売市場も自動車アフター市場も、より大きく発展するはずだ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News