【1⽉27⽇ Peopleʼs Daily】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は2024年11月に開催された第19回主要20か国・地域(G20)首脳会議で、貧しい者がますます貧しく、富める者がますます富むという状況で世界の繁栄と安定が得られることはないと改めて強調し、より包摂的で、より普遍的で、より弾力的な全世界の発展を推進すべきだと述べた。

 中国は、発展途上国が自らの国情に合った貧困削減および持続可能な発展の道を探ることを支援している。中国はさまざまな交流を通じて他の発展途上国に貧困削減の経験を伝え、180以上の国と地域の40万人以上の関連分野の人材を育成し、多くの国の貧困削減能力の向上に貢献してきた。フィジーのランブカ(Sitiveni Rabuka)首相は2024年8月、雲南省(Yunnan)内の二つの村での貧困削減活動を視察し、福建省(Fujian)寧徳市(Ningde)では貧困からの脱却をテーマとする展覧施設を訪れた。ランブカ首相は出席した座談会で、「中国が習近平主席の指導の下で、貧困の排除と発展について達成した偉大な奇跡と巨大な成果に深い敬意を抱きました」と述べた。

 質の高い「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設は、中国が世界の発展を支援する八つの行動の重要な内容だ。「一帯一路」共同建設は提出されてから11年以上が経過し、150以上の国と30以上の国際機関が協力文書を締結し、多くの象徴的プロジェクトや民生改善のための「小さくて美しい」プロジェクトが実施されてきた。世界銀行(World Bank)によると、「一帯一路」共同建設により、関連する国々で760万人が極度の貧困から脱却し、3200万人が中度の貧困から脱却する見通しだ。

 貧困削減は習主席が2021年に発表したグローバル発展イニシアチブの八つの重点協力分野の一つだ。中国はその後の3年間で、各国の発展のために約200億ドル(約3兆1500億円)を拠出して1100以上のプロジェクトを実施した。100を超える国と国際機関がグローバル発展イニシアチブを支持し、80を超える国々がグローバル発展イニシアチブの行動に参加して、発展を通じて貧困削減を促進する国際的な力を結集している。

 習主席は2024年9月に開催された中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)北京サミットで、積極的に人材育成、貧困削減、雇用などの分野でアフリカ側と協力してすべての人々に恩恵をもたらす現代化を共に推進する意向を示した。習主席はアフリカと共に現代化を推進するための十大パートナーシップ行動を発表し、多くの実践的な措置がアフリカ諸国の貧困削減に力強く貢献すると明言した。中国はまた、国交のあるすべての後発開発途上国に対して、輸入関税をすべてゼロにする待遇を与えた。このことで、関連国の商品が中国市場に進出し、民生の改善を促進し、貧困削減に実際の効果をもたらすと期待されている。

 中国は引き続き各国と手を携えて、平和発展やウィンウィンの協力により共に繁栄する世界の現代化を推進し、発展を通じて貧困撲滅を達成することを目指す。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News