「最高の気分だ」 トランプ氏、ホワイトハウスに復帰
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■「ウエルカム・ホーム」
バイデン氏と側近にとっては、権力のはかなさを痛感させる一日となった。
ウエストウイング(西棟)の壁に掛けられていた写真は、バイデン氏がホワイトハウスを去る前にすでに取り外され、敷地内の車道には引っ越し用のトラックが止まっていた。
バイデン・トランプ両陣営の職員は、まるで新学期の初日を迎えたキャンパスの学生のようにぎこちないやりとりを交わした。
SNSのアカウント、ウェブサイト、さらには電子メールのフォントまでもが新政権発足に伴い、改められた。
バイデン氏はトランプ氏を「民主主義への脅威」として批判してきたが、再選を目指した2024年の大統領選で、テレビ討論会での失態から高齢不安を招き、撤退を余儀なくされた。そんなバイデン氏にとって、トランプ氏の返り咲きは受け入れ難いものとなった。
バイデン氏は退任直前、トランプ氏から訴追される可能性があると見なした側近や自身の親族に恩赦を与えた。
だが、トランプ氏が妻のメラニア氏と連れ立ち、就任式前の茶会に到着すると、バイデン氏は感情を精いっぱい押し殺しながら、妻のジル氏と共に出迎え、こう声を掛けた。
「ウエルカム・ホーム(お帰りなさい)」(c)AFP