「最高の気分だ」 トランプ氏、ホワイトハウスに復帰
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【1月21日 AFP】わが家にまさる場所はない──。波乱に満ちた4年間を過ごしてきたドナルド・トランプ氏が再び、ホワイトハウスのあるじとなった。
20日、大統領執務室に戻ったトランプ氏は、感想を記者に尋ねられると「最高の気分だ」と返答。4年のブランクなど、まるでなかったかのように振る舞った。
そして、2020年の大統領選でジョー・バイデン氏に敗北したこと、その結果を覆そうとした自身の支持者が翌年1月に連邦議会議事堂を襲撃し、その後、恥辱にまみれてホワイトハウスを去ったことについては一切触れることなく、急きょ50分間の会見を開始した。
トランプ氏にとってすべてが馴染み深く感じられたとすれば、それはホワイトハウスの大勢の職員の尽力によるところが大きい。彼らはわずか5時間で、執務室から民主党の前任者の痕跡をすべて消し去り、トランプ氏の2期目を迎える準備を整えた。
暖炉の上の肖像画は、バイデン政権時代に飾られていた第32代大統領フランクリン・D・ルーズベルトから、トランプ氏がホワイトハウスを後にした4年前と同じ初代大統領ジョージ・ワシントンに戻された。
戦時下の英国を率いたウィンストン・チャーチル元首相の胸像も、1期目と同じく、執務室に戻されたと報じられている。
大統領職において常に重視されるのは権威と威厳のイメージであり、第47代大統領に就任したトランプ氏は、スタッフが適切に仕事をしたと感じているようだった。
トランプ氏はここで、世界で最も大きな力を手にする職務のバトンがいかに速やかに渡されるかを明かした。
報道陣から、バイデン氏は伝統にならって引き継ぎの書簡を残していたかと質問されると、トランプ氏は分からないと答え、歴代大統領が使用してきたデスクの引き出しを開けた。
そして、「おお!」と声を上げ、バイデン氏の手書きで「47」と書かれた白い封筒を取り出すと、「見つけるまで何年もかかるところだった」とうそぶいた。
一方、バイデン氏がホワイトハウスの側近に守られ、わずかな質問しか受け付けなかったことを皮肉り、「バイデンがこんなふうに記者会見をすることがあるか?」と攻撃することも忘れなかった。