中国のこれまでの改革開放で強く感じる三つの特徴
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【1⽉22⽇ Peopleʼs Daily】過去から現在までの中国の改革開放を見ると、三つの大きな特徴があることを強く感じる。
第1に、経済の発展が世界と結び付いていることだ。2024年10月11日には、テスラ(Tesla)上海スーパー工場で操業開始以来300万台目の自動車が完成した。同工場でこれまで作られた自動車のうち、3分の1は欧州やアジア太平洋に輸出された。
テスラだけではない。メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)は2024年4月、上海研究開発センターを再整備して中国でのスマート化革新を加速すると発表した。フォルクスワーゲン(Volkswagen)は25億ユーロ(約4090億円)を投じて安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)にある生産およびイノベーションセンターを拡大すると発表した。BMWは遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)にある生産拠点に2010年以来、累計1000億元(約2兆1600億円)近くを投資している。中国の完全な産業チェーン、効率的な市場メカニズム、良性の競争が世界の資本を引き付けている構図だ。
経済は日増しにグローバル化し、国と国の間の相互依存度はさらに深まっている。研究開発、生産、流通、消費は互いに結び付いており、いかなる国も独力で産業チェーン・サプライチェーンのすべてを構築することは難しい。一国主義や保護主義に活路はない。
第2は、開放によって改革を促進していることだ。高いレベルの開放は、2024年11月に施行された新たな外資参入ネガティブリストでは、製造業分野での外資参入制限が「ゼロ」になった。中国はまた、入国ビザを免除する対象国を増やし続けている。また規制緩和により、外資が中国の証券市場に投資するルートがさらに広がった。また、全国を対象とする越境サービス貿易についてのネガティブリスト管理モデルが構築された。中国はより広い範囲、より広い分野、より深いレベルの対外開放を推進してきた。
第3に、中国の改革開放は世界にとってのチャンスであることだ。改革開放は中国と世界が共に発展し進歩する歴史のプロセスだ。中国の開放の扉はますます大きく開き、世界の発展に大きなチャンスをもたらす。
中国と欧州を結ぶ貨物列車の中欧班列はますます多くの沿線国に中国市場とつながることによる恩恵をもたらし、さらに多くの物流、工業、商業貿易センターと産業地区を生み出した。オランダのある物流会社の関係者は、「中欧班列により、企業は欧州とアジアの市場を同時に開拓することができます。新たなチャンスがもたらされました」と述べた。
開放は世界の繁栄と発展のために必ず通らねばならない道だ。中国は中国輸出入商品交易会(広州交易会)、中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)、さらに中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)など、世界に影響力を及ぼす貿易関連イベントを設け、中国の新たな発展によって世界に新たなチャンスを提供し、開放型世界経済の建設を推進し、中国と世界が共に発展する新たなページを書き続けている。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News