【1月19日 CGTN Japanese】中国では近年、若者の金製品への情熱が次第に爆発しています。「痛(いた)車」「痛バッグ」に続き、すべての物をイタく変えられる若者が今度はゴールドで「痛スマホ」を作り出しました。値段が高くなく、デザインが新しいゴールドステッカーが流行しています。

 最近、超軽量のゴールドステッカーが若者の間で急速に人気を集めています。重さは0.01~0.2グラムがほとんどで、価格は20~30元(約400~600円)から100元(約2000円)以上で、デザインが若者の好みに合っており、吉祥を意味する「財神爺(財を招く神様)」や招き猫もあれば、有名キャラクターのコラボモデルもあります。

 あるショッピングプラットフォームのデータによると、過去1年間に少なくとも20万人の若者がゴールドステッカーを購入し、主な消費者は25~30歳の女性でした。

 SNSでもゴールドステッカーが好きな若者が多く見られます。「ゴールドステッカーをどう貼れば見栄えが良いか」という話題の投稿数は20万件を超えており、この新たな流行の盛り上がりを示しています。

 各大手宝飾店は次々とゴールドステッカーを発売しており、オンラインでの販売が人気のほか、実店舗も流行に追随して次々とゴールドステッカーを販売しています。ベーシックなデザインのほか、コラボモデルも人気です。

 ゴールドステッカーは伝統的なアクセサリーに比べてコストパフォーマンスが非常に高く、若者の消費習慣に合っています。しかし、価格を細かく計算した人もいます。ゴールドステッカー1枚の価格は安いですが、1グラムの価格に換算すると、1000~2000元(約2万~4万円)もすることもあります。

 20代の李さんは周生生(香港の有名な宝飾店)のオンライン旗艦店でハローキティ 50周年記念モデルのゴールドステッカーを購入しました。重量は0.2グラム、価格は580元(約1万1600円)でした。しかし、1グラムに換算すると、なんと2900元(約5万8000円)に達しました。

 あるネットユーザーは「このような計算を知って胸が痛んだ」と嘆きました。しかし多くの女性ネットユーザーは「たとえそうであっても、かわいいからやはり買いたくなる」とコメントしました。

 業界関係者は、ゴールドステッカーが今年急速に人気を博したのは価格のハードルが低く若者に受け入れられやすいことと、装飾機能を満たすと同時に、一定の社会的属性を持つためと分析しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News