【1⽉12⽇ Peopleʼs Daily】張家佳(Zhang Jiajia)さんは北京市(Beijing)西城区(Xicheng)にある北京古代建築博物館内の売店で2時間余り並んで、ようやく冷蔵庫用マグネットを購入した。同館が所蔵する文化財の古建築の天井である万善正覚殿天宮藻井に基づいてデザインされた品だ。この商品は5月に発売されるとたちまち「爆発的売れ行き」となり、しばしば品切れした。

 張さんは博物館が好きで、月に1、2回は訪れる。グッズを買うことが目的のこともある。博物館で売られている冷蔵庫用マグネットについては「デザインが精巧で、外形が美しいです。機能を備えているだけでなく、文化的な味わいが十分です。ある意味、冷蔵庫用マグネットを買うことは家に文化を持ち帰ることです」と説明した。

 中国では近年、特色ある文化を反映した創作商品が次々に発売されている。これらの品は「文創製品」と呼ばれている。伝統と新しいセンスが組み合わされた、人々に愛される「逸品」が多い。関連業界は日増しに拡大し、各地の観光経済の発展を力強く後押ししている。

「文創製品」は博物館絡みの品だけではない。山西省(Shanxi)では太原市(Taiyuan)にある晋祠をモチーフにした冷蔵庫用マグネットや双塔アイスクリーム、大同市(Datong)にある雲崗石窟(Yungang Grottoes)の仏像の装飾品など、さらには古建築で用いられる木材を組み合わせる「ほぞ」の構造模型などが人気だ。山西省の文化資源は豊富であり、現地政府の関連部門は宣伝方法と普及方法を重視している。また、これらの品に人気が出れば、山西省を旅行する人が増える波及効果が発生する。

 山西省太原市にある晋礼という店には、山西省の特色のある「文創製品」約2000種類が並んでいる。2023年の売上高は約590万元(約1億2400万円)だったが、2024年は約800万元(約1億6900万円)に達する見込みだ。

 貴州省(Guizhou)の化屋村のミャオ族の刺しゅう工房では、観光客が商品を選んでいた。工房の責任者によると、伝統とファッションを融合させ、抱き枕やキーホルダー、Tシャツなど、消費者のニーズに合った農村ならではの「文創製品」をデザインして販売している。ミャオ族の伝統的な刺しゅう技術がより良い経済効果をもたらすようにしたことで、地元の観光業に新たな活力が発生したという。 山東省(Shandong)濰坊市作りの歴史が長い。イ坊凧博物館の工房などでは、伝統的な凧のデザインを生かした風鈴や香り袋など多くの「文創製品」が観光客に注目され、売れ行きは上々だ。イ坊市には凧関連企業が600社以上ある。年間売上高は20億元(約422億円)以上で、製品は50以上の国と地域に販売されている。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News