■予定ルートからの逸脱

同機はカスピ海西岸の飛行予定ルートから大きく外れ、東岸のアクタウで墜落した。なぜルートを外れたのかは不明だ。

BEA元局長のトロアデック氏は、このルートが「大きな謎」だとした。

ロシアの航空当局は25日、「機内の緊急事態により、パイロットが別の空港に向かうことを決定し、アクタウが選ばれた」と述べた。

スウェーデンの航路追跡サイト「フライトレーダー24」は、同機は「重大なGPS干渉」を受け、数分間にわたって「位置データ送信を停止した」としている。

■犠牲者

墜落機には乗客62人と乗員5人が搭乗していた。カザフスタン運輸省によれば、乗客の国籍の内訳は、アゼルバイジャン37人、カザフスタン6人、キルギス3人、ロシア16人だった。乗員は全員アゼルバイジャン国籍だった。

カザフスタンは死者38人、生存者は子ども3人を含む29人と発表した。

ロシア国営タス通信は、生存者のうち14人がアゼルバイジャンへ、子どもを含むロシア人の生存者9人がロシアへ移動したと報じた。(c)AFP