青海「ラーメンの郷」 一杯のラーメンが生み出す百億元規模の産業
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【12月26日 東方新報】小麦粉を練り、生地を揉み、打ち、生地を寝かせ、小さな塊を取り出し、引っ張り伸ばす……滑らかな生地が、わずか数十秒で太い、細い、幅広、平たいといったさまざまな形状のラーメンに変わる。
「両手で同時に力を入れて、ゆっくり伸ばして!」と、生地を引き伸ばしながら、韓玉龍(Han Yulong)氏はネット越しに受講生たちとの対話を忘れない。
最近、青海省(Qinghai)海東市(Haidong)化隆回族自治県(Hualong Huizu Autonomous County)のラーメン電子商取引センターで、「全国五一労働章」受章者であり、「青海高原の匠」と称される韓玉龍氏がオンラインでラーメンのトレーニングを行っている。配信を視聴する初心者たちは、韓氏の技術を学びながら、ラーメンビジネスのノウハウも教わっている。
化隆回族自治県は「ラーメンの郷」として知られている。改革開放以来、化隆出身の第一世代ラーメン職人たちはアモイ市などで店舗を開業し、その後、全国各地に広がっていった。現在では化隆出身者が運営するラーメン店が全国で1.8万店を超え、年間生産額は100億元(約2000億円)以上に達している。このラーメン文化により、多くの人びとが貧困を脱し豊かになることができ、一杯のラーメンは「ラーメン経済」として成長を遂げている。
「私は元々、羊飼いの少年でした。まさか山を出て、自分のブランドを持つラーメンチェーン企業を作れるとは思ってもいませんでした。今ではネットを活用してラーメンのノウハウを広め、多くの人びとが豊かになる手助けをしたいと思っています」と韓玉龍氏は語る。
1996年、17歳の時、韓氏は山を出てアモイのラーメン店で見習いとして働き始めた。よりコシのある麺を作るために生地を叩く作業を繰り返し、その結果、手にはいまだに当時のたこが残っているという。努力を重ねた結果、技術を習得し、ラーメン職人としての腕を磨いた。
技術を習得した後、韓さんは広州市(Guangzhou)天河区で自身初の「化隆牛肉ラーメン店」をオープンし、初めての成功を収めた。その後、東莞市(Dongguan)、天津市(Tianjin)、上海市、杭州市(Hangzhou)、瀋陽市(Shenyang)、ハルビン市(Harbin)、長春市(Changchun)などで、自営またはパートナーと共同で複数の店舗を運営してきた。2022年には「全国労働ブランドイメージアンバサダー」に選ばれた。
ラーメンビジネスの拡大と数々の栄誉を受ける中で、韓氏は責任の重さを感じるようになったという。
これまで、化隆のラーメン経済は「親が親を助け、隣人が隣人を助ける」という形で発展してきた。2019年、韓氏はゼロからネットの知識を学び始め、オンラインでトレーニングを行うことで、より多くの人が豊かになる手助けを試みた。数年で、回族、漢族、チベット族、サラール族など150人以上の受講生を育成し、彼らが化隆ラーメン店を全国各地に展開するよう支援した。
化隆回族自治県地方ブランド産業育成促進局の馬春雲(Ma Chunyun)副局長によれば、化隆ラーメン店は今や全国のみならず、世界各地に広がっている。化隆出身のラーメン従業者は11万人に達し、年間売上高は135億元(約2906億6617万円)に上るという。県内農民の純収入の54パーセントはラーメン業界または関連産業チェーンから得られている。このように、化隆の農民たちはラーメンを通じて豊かになる道を歩み、地域の発展や移住型雇用、農村振興にも重要な貢献を果たしている。
28年のキャリアを持つ韓玉龍氏は、「ラーメンはまるで自分の影のようなものです。どこへ行っても、ラーメンがついてきます。この一杯のラーメンが私に多くの栄誉をもたらしました。今後はこの技術をさらに多くの人に伝え、広めていきたいです」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News