中国の獅子舞に「ぞっこん」のペルー人青年、本場を旅してさまざまな収獲
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【1⽉9⽇ Peopleʼs Daily】「ドンドン、ドドーン、ジャーン!」――。にぎやかな太鼓や銅鑼(どら)の音に合わせて、獅子が軽やかにベンチに飛び上がり、あちこちを見渡した。しばらくして演技が終わると、ペルー人青年のサルミエント(Atilio Alfredo Sarmiento Rivera)さんは獅子の体の下から頭を出し、汗を流しながらも満面の笑みを浮かべた。
サルミエントさんらペルー中華通恵総局獅子舞チームの若者4人ははるばる中国を訪れ獅子舞の演技を学んだ。広州体育学院(Guangzhou Sport University)では10月25日、同校の竜舞・獅子舞代表チーム監督の陳暁丹(Chen Xiaodan)准教授が、獅子舞の技巧を詳しく説明していた。
ペルーは中国人が最も早くやって来て、現在も居住者数の多い中南米諸国の一つだ。現地の人々は竜舞や獅子舞などの中華の伝統文化をとても愛しており、中国との友好は人々の心に深く浸透している。ペルー中華通恵総局獅子舞チームはペルーで最大規模の獅子舞チームだ。会員は200人以上で、9歳から55歳までがいる。中国系ではない会員もいる。
サルミエントさんの曽祖父はペルーに渡った中国人だった。サルミエントさんは、「中華文化は私に深い影響を与えました。私は幼い頃から武術を練習し、獅子舞を習いました」と言った。
陳准教授は、「彼らには体力があり基礎も身に付けています。でも、動作の力点や角度に少し問題がありました」と説明した。陳准教授は一挙手一投足に至るまで、ペルー人の若者を忍耐強く指導した。陳准教授の指導によって、ペルー人チームは多くの難しい技をこなせるようになった。サルミエントさんは興奮して、「自分にもできるとは思いませんでした。帰国したら仲間に教えます」と叫んだ。
サルミエントさんらは、獅子舞コンクールで何度も賞を得た、広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)を拠点とする杏壇竜潭竜母廟竜獅子舞協会も訪れた。同協会の極めて斬新な演技はインターネットでも注目され、多くのファンがいる。サルミエントさんも、SNSでこの会の演技を見て「開眼」したという。
同協会の麦旺涛(Mai Wangtao)総監督は、「伝統文化も時代と共に前進せねばなりません。表現力が強まってこそ、人をより魅了し、獅子舞文化をより広く、より長く伝えることができます」と述べた。サルミエントさんは、「考え方が大胆で、若者の美意識に合っています」と言った。ペルーに戻ったら、獅子舞にペルーダンスの要素を加えることを考えているという。
サルミエントさんは、獅子舞の練習の合間に、あちこちに足を運んだ。仏山祖廟では古風で巧みな建築は、まるで民間芸術博物館のようだと思った。順徳水郷では水面の波や縦横に広がる石板の古道に、中国人の詩情や絵心を感じた。サルミエントさんは10日余りの旅行で、多くの収穫を得た。
サルミエントさんは、「中国には現代化の発展もあり、広くて深い伝統文化もあります。それらが人々の日常生活の中に完璧に融合しているのは不思議です。旅行には価値がありました」と話した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News