借り換えで凌ぐ地方政府の債務の危機・中国
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【1月2日 東方新報】中国の23の省レベルの地域が「借り換え債」を発行しており、その総発行額は昨年12月5日現在で、1459億5000万元(約3兆1452億円)に達し、2024年の発行枠の73%を占めた。
これは、中国政府が最近打ち出した一連の政策の一部で、地方政府が差し迫った債務危機を回避するための支援策だ。地方政府の「隠れ債務(簿外債務)」をスワップ(Swap)するための債務上限を6兆元(約129兆2976億円)増額することを承認した。
そのほか、中央政府は24年から、毎年新たに追加される「地方政府専用債」の8000億元(約17兆2397億円)5年連続、合計4兆元(約86兆1984億円)の政府資金財源を、地方政府の債務解消務に充当することを決定している。
また、29年以降に期限が到来する老朽住宅改修工事に関わる「隠れ負債」の少なくとも2兆元(約43兆992億円)も、前倒し返済不要で、原契約通りに返済すれば良いこととした。
資金の円滑な流通を確保するためには、「負債のレバレッジ」は必然的に必要なものだ。ゆえに、負債による資金調達を悪者扱いするのではなく、適切な統制により地方政府の「隠れ負債」を抑制すべきだ。地方経済の活力を削いだり、地方政府の政策決定の余地を狭めたりしないことが肝要である。
中央政府当局は、昨年末の時点で、全国の地方政府の「隠れ債務」の残高が14兆3000億元に達していることを確認している。そして28年末までにその全てを解決させようとしている。このような背景の下で発表されたのが、「隠れ債務」のスワップを要とした「地方政府債務救済政策ポートフォリオ」だ。
なお、「債務スワップ」は、地方政府の債務の責任逃れを許すものではなく、より最適化された構造と低金利の地方債を発行することで、銀行ローン、市場公募債、非標準債務などへの隠れた債務を徐々に変えていくことを目的としている。これにより、地方政府の「隠れ債務」の管理が規範化され、透明化されることが期待されている。
地方政府は依然として債務返済の責任を負うが、返済期間の延長と金利の引き下げで、短期債務の返済圧力を軽減することができる。効果的な「債務スワップ」により、地方政府は経済成長を促進し、国民の生活を保障するための資金と余裕を手に入れることができる。
中国はこれを好機と捉え、地方政府の債務管理体制を改善し、本格的な地方政府債務のモニタリングおよび監督管理システム、および潜在的な債務リスクの予防と解決のための長期的なメカニズムを確立し、地方政府の「融資プラットフォーム」の改革と転換を加速し、潜在的な債務の増加を断固として防止すべきだ。
「地方融資プラットフォーム企業」は「隠れ負債」の増加のメインルートとなってきた。これらのプラットフォーム企業を、地域産業の転換と高度化のための長期資金提供のための投資会社へと構造転換することが今後ぜひ必要なことである。(c)東方新報/AFPBB News