中国で1日の宅配便が過去最高の7.3億件を記録、対応できた理由とは
このニュースをシェア
【1⽉2⽇PeopleʼsDaily】中国では年間で最大のネット通販のセールが行われる11月11日の「ダブルイレブン(W11)」の時期に、宅配便業務も繁忙期を迎える。中国国家郵政局によると、10月21日から11月10日までの全国の宅配便の受付数は前年同期比21.4%増の約120億8200万件で、配達数は同25.3%増の121億2400万件だった。1日の処理数は最大で7億2900万件で、これまでの記録を更新した。
宅配便は農村部市場の活気も引き出している。貴州省(Guizhou)の印江トゥチャ族ミャオ族自治県(Yinjiang Tujia and Miao Autonomous County)にある中通快遞(ZTO Express)の配送所に勤務する陸静(Lu Jing)さんは、「この配送所ができてから7年ですが、扱い量は5倍以上になりました」と、感慨深げに説明した。宅配便は中国のいわゆる辺境の地にまで浸透した。そのことで、農村部での生活が便利になると同時に農村部の購買力が引き出されている。中通快遞によると、今年のW11期間中には、都市部から農村部に発送された荷物の数は前年同期比38%増の5億2000万件余りで、農村部から都市部に発送された荷物は同36%増の3億4000万件だった。
越境ネット通販も急増している。物流会社の菜鳥(Cainiao)とネット通販輸出会社のアリエクスプレス(AliExpress)の阿里巴巴集団(アリババグループ、Alibaba Group)傘下2社はW11期間に、中国国内から5日以内の配送が可能である対象国を14か国にまで拡大した。ネット通販大手の京東(JD.com)傘下の京東物流(JD Logistics)は深セン(Shenzhen)-クアラルンプール(Kuala Lumpur)の国際ルートを開設した。また、10月の国際宅配便取扱量が前月比で65%増加した。京東物流は2025年末までに、海外倉庫の面積を2倍にする計画だ。
ネット通販の物流を担う企業は、新たな技術の導入に熱心だ。順豊エクスプレス(SF Holding)傘下でドローン利用の輸送を行う豊翼無人機(Phoenix Wings)は、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)での輸送ピークに対応するために深センで無人機とスタッフを30%追加した。申通快逓(STO Express)は同様の目的で300台以上のスマート運転トラックを投入しつつある。韻達(Yunda Express)はスキャン速度を向上させエネルギー効率の良い新型のスマート仕分け設備を導入した。過去最大規模の今年のW11物流に各社が対応できた一因は、新技術の迅速な導入だ。
国家郵政局の担当者によると、中国の年初来の宅配便業務量は1400億件を超え、売上高は1兆元(約20兆6000億円)を超えた。次の段階としては、農村部の宅配便の物流システムの構築を促進し、また業界全体の新しい質の生産力とより良いサービスの育成を加速していくという。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews