【12月16日 CGTN Japanese】ジャイアントパンダの「シンチュウ(星秋)」と「イーラン(怡蘭)」が14日午前9時(北京時間)、中国ジャイアントパンダ保護研究センター都江堰基地を出発し、現地時間15日午前6時2分、専用機でオーストラリアのアデレードに到着しました。2頭はアデレード動物園へ移動され、中国とオーストラリアによる新たなジャイアントパンダ保護の共同研究が始まります。

 2頭の移動中の健康と安全を確保するため、専用機には新鮮な竹、タケノコ、果物や野菜、特製のパンダ饅頭、飲料水が十分に用意されました。また、中豪双方から経験豊富な飼育員と獣医3名が同行し、万全のサポート体制が整えられています。

 2020年9月生まれの「シンチュウ」は雄で、性格は活発で好奇心旺盛です。「シンチュウ」という名は秋に生まれたことや、その日の夜空に輝く星から名付けられ、「秋の高い空と爽やかな気分」を意味しています。一方の「イーラン」は雌で、2021年8月の生まれです。性格は穏やかで上品です。その名前は「穏やかさ、優雅さ、高貴さ」を表しています。2頭は協定に基づき、今後10年間、オーストラリアで生活する予定です。

 アデレード動物園は、オーストラリアで2番目に古い動物園で、南オーストラリア州の州都アデレードに位置しており、200種類以上の外来および国内在来の哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類を飼育していることで知られています。

 シンチュウとイーランはアデレード動物園に到着後、1カ月間の隔離を経て、来年1月中旬に一般公開される予定です。

 ジャイアントパンダの「ワンワン(網網)」と「フーニー(福妮)」は2009年11月にオーストラリアでの生活を始め、今年11月に中国に戻ってきましたが、オーストラリア滞在中には500万人以上の来園者を引きつけました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News