イスラエルの空爆で58人死亡、人道支援車両も標的 ガザ当局
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【12月13日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区の民間防衛当局は、イスラエル軍が12日に実施した一連の空爆で、人道支援トラックを警備していた12人を含む少なくとも58人が死亡したと発表した。一方のイスラエル軍は、人道支援車両の乗っ取りを画策していた武装勢力を標的にしたと主張している。
ガザ民間防衛当局のマフムード・バサル氏によれば、南部ラファでの空爆で警備員7人が死亡、同じく南部ハンユニスの空爆で警備員5人が死亡した。
バサル氏はAFPに対し、「(イスラエル)占領軍がまたしても人道支援トラックを警備していた人々を標的にした」と語った。一方のイスラエル軍は、「人道支援トラックは空爆していない」と主張している。
バサル氏はこの2回の空爆で、約30人が負傷し、そのほとんどは子どもだったと付け加えた。
またトラックについては「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の倉庫に小麦粉を運んでいるところだった」と説明した。
目撃者が後にAFPに語ったところによると、空爆後、住民たちが積み荷の小麦粉を略奪した。
イスラエル軍は、ガザ南部の人道指定地域にいたイスラム組織ハマスの戦闘員に対し、夜通し「正確な攻撃」を実施したと主張。
「排除したテロリストは全員ハマスの構成員だった。テロ活動の継続を支援するため、人道支援トラックを暴力で乗っ取り、ハマスに引き渡す計画を立てていた」と説明した。(c)AFP