【12月12日 AFP】メキシコ南部ゲレロ州の検察は、かつては観光客に人気のビーチリゾートだったアカプルコで11日に判事が射殺されたと発表した。

地元メディアは、殺害されたのはゲレロ州最高裁判所長官のエドムンド・ローマン・ピンソン氏だと報道。アカプルコの裁判所の外で車に乗っていたところを少なくとも4回撃たれたと伝えている。

ゲレロ州は、組織犯罪絡みの暴力事件が多発しており、10月には、州都チルパンシンゴの市長が就任から1週間もたたずに殺害され、首を切断される事件が起きた。

その数週間後には、ギャングと治安部隊との武力衝突で19人が死亡。先月にはチルパンシンゴで、道路に乗り捨てられたトラックから、手足が切断された状態の11人の遺体が発見される事件が発生している。

ゲレロ州で最も人口が多いアカプルコは、富裕層やセレブが訪れるリゾートとして知られたが、血なまぐさい事件が多発して外国人観光客の足が途絶え、10年以上前からかつてのようなにぎわいは失われている。(c)AFP