【12月7日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算7度の選手権制覇を誇るルイス・ハミルトンは6日、メルセデスAMGでの最後のフリー走行に臨み、12年間を共に過ごしたチームへの感情を必死で抑えようとして「とても非現実的」だったと感慨を口にした。

40歳の誕生日を迎える来年1月にフェラーリへ加入するハミルトンは、前週の今季第23戦カタールGPで惨敗していた中で、この日行われた最終戦アブダビGPのフリー走行2回目ではフェラーリ勢に割って入る5番手を記録し、8日の決勝で思い出に残るフィナーレを迎える希望とともに一日を終えた。

セッション後には「きょうはうまくいった」と手応えを示した一方で、「とても非現実的だった! 現場で全ての瞬間を楽しもうと努めている。シニアエンジニアたちと一緒に到着し、マシンの準備をしながら本当に楽しんでいる」「このマシン、ガレージのスタッフ、そしてエンジニアたちと一緒にいるのはすごく特別だ。このチームへの愛情は計り知れない」と語った。

メルセデスで計6度のドライバーズ選手権制覇を成し遂げたハミルトンは、チームとともに今季を締めくくる時間を味わいつつ、感情を抑えるのに苦労していることを認め、「コツはない」「感情を抑えようとしているけど、今年はうまくいっていない。とにかく自分のエネルギーをマシンとチーム、そして仲間に注ごうとしている」と明かすと、「最後にもう一踏ん張りだ。今夜はマシンがあまり変わらず、あしたも同じくらいの調子でいけることを願っている」と語った。(c)AFP