ノートルダム大聖堂、5年ぶりに公開へ 式典にはトランプ氏も出席
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【12月7日 AFP】2019年の大火災で屋根や尖塔(せんとう)が焼失したフランス・パリのノートルダム大聖堂の5年に及ぶ修復作業が終わり、7日に式典が行われ、8日から一般公開が始まる。式典には米国のドナルド・トランプ次期大統領も招かれている。
パリの象徴が修復されたにもかかわらず、予算案の強行採択をめぐって内閣が総辞職するなどのフランスの政局混迷は、国家的な達成感に影を落としている。
だがエマニュエル・マクロン大統領は、ノートルダム大聖堂で火災以降初の聖歌隊付きの礼拝が行われ、世界各国の約40人の首脳がパリに一堂に会する光景が、つかの間でも国民に誇りと一体感をもたらすと意気込んでいる。
5日のテレビ演説では、ノートルダム大聖堂の再開は「わが国が偉業を達成し、不可能を可能にする方法を知っている証」だとし、今年のパリ五輪にも言及して「わが国は今年2度も世界中から称賛された」と述べた。
7日には、生まれ変わったノートルダム大聖堂が注目の的となる一方で、米大統領選で再選を果たして以降初の外遊となるトランプ氏もテレビカメラに追いかけられる可能性が高い。
式典には他に、ジョー・バイデン米大統領の妻のジル氏、英国のウィリアム皇太子、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領らも出席する。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は週末、仏領コルシカ島を訪れるため、欠席を表明している。(c)AFP