【12月5日 AFP】イスラエルは5日、同国がパレスチナ自治区ガザ地区でパレスチナ人に対する「ジェノサイド(集団殺害)を行っている」とする国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによる報告書について、「完全な虚偽」で「捏造(ねつぞう)」だと反論した。

アムネスティは、同日公表した300ページにわたる報告書について、「イスラエル政府と軍の関係者による非人間的でジェノサイド的な発言」や、破壊を記録した衛星画像、現地調査やガザ住民からの報告に基づいていると主張。

同報告書は国際社会への「警鐘」だとし、各国に対してイスラエルへの武器供与を停止するよう呼び掛けた。

これに対してイスラエル外務省は、「アムネスティ・インターナショナルという嘆かわしい、狂信的な組織が、またしても完全な虚偽で、うそに基づき捏造した報告を行っている」と非難。

昨年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの前例のない攻撃こそが「ジェノサイド」だとした上で、「イスラエルが行っているのは自衛。国際法を順守している」と主張した。(c)AFP