【12月5日 Xinhua News】中国南部の水を北部に送る「南水北調」プロジェクトの東ルートと中央ルート第1期プロジェクトは11月末までに、北部地域への送水量が累計765億立方メートルに上った。生態環境への水資源供給量は118億立方メートル、直接恩恵を受けた人口は1億8500万人を超え、沿線にある大・中45都市の経済・社会の発展に必要な水資源を提供した。北京市でこのほど開かれた第2回国家水網・南水北調の質の高い発展フォーラムで明らかになった。

 「南水北調」プロジェクの東ルートと中央ルート第1期プロジェクトは今年、全線通水から10周年を迎えた。水利部の呉文慶(ご・ぶんけい)チーフプランナーは「南水北調」プロジェクトを主要な骨格・動脈とする国家水網の建設について、システム理念を堅持し、水資源や水生態系、水環境、水災害問題を統一的に解決するとともに、科学技術イノベーションを強化し、スマートダム建設など中核技術を研究し、水利プロジェクトの実施に技術面でサポートを与えると述べた。

 政府部門は今年、水利インフラ建設に焦点を当て、黄河本流にある黄河古賢水利ハブや湖南省婁底市にある梅山かんがい区など水利プロジェクト38件を相次ぎ起工させた。1~10月の全国実行ベースの水利建設投資額は前年同期比11・7%増の1兆888億5千万元(1元=約21円)に上った。年間投資額は3年連続で1兆元を超え、過去最高を更新する見通し。(c)Xinhua News/AFPBB News