【12月5日 Xinhua News】欧州航空機大手エアバスは3日、天津市に中国初のセーフティプロモーションセンターを開設した。中国航空業界のパートナーとエアバス中国の従業員に安全文化を押し広め、安全意識の向上を図る。

 セーフティプロモーションセンターは2023年2月以降、フランスのトゥールーズ、インドのバンガロール、ドイツのハンブルクに設置されている。同社は、天津へのセンターの設置がグローバルなセーフティプロモーションセンターのネットワークの重要な要素であると説明。従業員、航空会社またはサプライヤーなどの見学者は、エアバスと航空業界の安全への取り組み、空の安全の歴史、エアバスが航空機の設計と製造にどのように安全コンセプトを組み込んでいるか、安全管理システムを利用して協力パートナーといかに航空エコシステム全体の安全レベルの向上を図っているかを理解できるとした。

 エアバスは08年9月、欧州以外で初となる民間機の最終組立ラインを天津で稼働させた。23年4月には同市2本目となるA320ファミリーの最終組立ラインの設立を発表し、26年初めに稼働予定とした。天津で組み立てられた多くの航空機が、海外の航空会社に引き渡されている。

 エアバスのグローバル執行副総裁でエアバス中国の最高経営責任者(CEO)の徐崗(じょ・こう)氏は、中国がエアバスにとって世界最大の国別市場だと指摘。「多くの国内外の協力パートナーや顧客がよく天津を訪れており、セーフティプロモーションセンターの見学は、空の安全の重要性に対する意識を深め、空の安全措置の実践の徹底にプラスに働く」との見解を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News