比EEZにロシア攻撃型潜水艦、マルコス大統領「非常に懸念」
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【12月3日 AFP】フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領は2日、南シナ海の同国の排他的経済水域(EEZ)内にロシアの攻撃型潜水艦が「侵入」したとして、「非常に懸念すべきだ」と述べた。
フィリピン軍によれば、ロシア軍の攻撃型潜水艦「UFA 490」は11月28日、西ミンドロ州カラビテ岬の西方148キロの海域で目撃された。
マルコス氏は記者団に対し、「西フィリピン海(南シナ海のフィリピン側の呼称)、わが国のEEZ、基線への侵入は、非常に懸念すべきだ」と述べた。
フィリピン海軍は2日の声明で、航空機と軍艦を派遣したところ、「UFA 490」側は好天を待って極東ウラジオストクに向かうと説明したと述べた。
フィリピン海軍のロイ・ビンセント・トリニダード報道官は本件について「警戒する必要はない」が「非常に特異な潜水艦なので驚かされた」と語った。
ロシア国営タス通信によれば、「UFA 490」は全長74メートル。射程1万2000キロのミサイルシステムを装備している。
トリニダード報道官によれば、同艦が最後にフィリピン領海で目撃されたのは1日だった。
AFPは本件について、在比ロシア大使館とフィリピンの外務省にコメントを求めたが、回答は得られていない。(c)AFP