誘拐した少女を12年間監禁・性的虐待、男逮捕 南米コロンビア
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【11月29日 AFP】南米コロンビア第2の都市メデジンで先週、誘拐した少女を10年以上にわたり監禁・性的虐待した容疑で、スクールバス運転手の男が逮捕された。当局が28日、明らかにした。
被害者の少女は12年前に誘拐され、当時7歳だった。
カルロス・ウンベルト・グリサレス・イギータ容疑者は少女の名前を変え、学校にも通わせなかった。メデジンと近隣都市ベリョで住所を転々とし、人目につかないよう少女を隠し続けた。
イギータ容疑者は、誘拐と児童に対する性的虐待、児童ポルノ製造などの罪に問われている。
検察は、同容疑者が少女を「マインドコントロール」し、「こうした行動が正常だと信じ込ませた」と指摘している。
少女は16歳の時に容疑者に立ち向かい、これを境に監禁されるようになった。そして今年2月に監禁されていた民家から脱出した。
容疑者は先週出廷し、容疑のすべてを否認した。現在は勾留されている。
人口250万人のメデジンでは最近、児童性的虐待事件が相次いでいる。中には外国人観光客による犯行も複数あり、国民の怒りが高まっている。
メデジン市のデータによると、今年1~8月に記録された児童性的虐待事件は139件で、逮捕された外国人は今年に入ってから14人に上っている。
また4月には、少女2人とホテルに入った米国人観光客が逮捕された。この観光客は釈放されたが、同件を受け、同市は観光エリアでの路上売春行為を禁止した。(c)AFP