【11月29日 AFP】スペインの警察は28日、ウクライナ製ドローンを使用してモロッコからスペインへ大麻樹脂(ハシシ)を密輸していた犯罪ネットワークを摘発し、10人を逮捕したと発表した。

警察によるとスペイン南部を拠点とする容疑者らは、モロッコとイベリア半島を隔てるジブラルタル海峡を「無人機」を用いて麻薬を輸送していた。

このドローンは1回の飛行で最大10キロの麻薬を運搬することが可能。航続距離は50キロ以上あり、スペイン南部で麻薬を投下し、着陸することなくモロッコへ戻っていた。

製造したのは、2022年のロシアによる侵攻開始以降、ドローン生産が急増しているウクライナの小規模メーカーだという。

スペイン警察はウクライナおよびポーランドの法執行機関との協力の下、10人を逮捕。ドローン3機と遠隔操作装置など一式、および「大量の現金と麻薬」を押収した。

スペインは中南米の旧植民地との密接な関係、および大麻生産大国であるモロッコに地理的に近いことから、欧州へ麻薬が流入する主要な玄関口となっている。(c)AFP