【11⽉28⽇ Peopleʼs Daily】第7回中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)は11月5日から10日まで上海市(Shanghai)内で開催された。

 全体の展示面積は42万平方メートルを超え、152の国と地域、国際組織が国家展や企業展に参加した。うち企業展の会場面積は36万平方メートル以上で、129の国と地域の3496社が出展し、国と地域の数も、企業数も前回を上回った。186の企業と機関は第1回輸入博から連続して参加した。

 企業展のイノベーションインキュベーションエリアでは、デジタル経済、グリーン・低炭素、生命科学、製造技術の四大分野の展示が行われた。技術設備展示エリアは科学技術、工業、環境保護の三大テーマに焦点を絞り、科学技術テーマエリアは初めて新素材エリアを設けた。工業テーマエリアは工業分野の上流、中流、下流の3分野に分けた展示が際立った。環境保護テーマエリアでは新エネルギー、水処理、環境保護技術などの展示があり、世界の四大水処理企業が出展した。

 国家展には77の国と国際組織が出展し、これまでと同様に、各国が総合的なイメージや貿易投資分野を紹介する重要な場になった。また、中国側は37の後発開発途上国が国家展と企業展に参加することを支援し、アフリカ商品のエリアを拡大した。

 併催された虹橋国際経済フォーラムでは19のサブフォーラムが実施され、人工知能(AI)、新型エネルギー貯蔵、新エネルギー自動車、持続可能な都市建設などを巡って新興業界の発展のための提言と献策が行われ、「新たな質の生産力によるグリーンで持続可能な発展」をテーマにしたイベントを初めて開催して、企業がグリーンで持続可能な発展を実現する道を模索した。

 輸入博を開催して輸入を積極的に拡大することは、中国が自主開放を拡大する重要な措置だ。中国は、世界が中国の発展により新たなチャンスを共有することを推進している。過去6回の輸入博では2500件近くの代表的な新製品、新技術、新サービスが紹介され、輸入意向協定書の出来高の累計は4200億ドル(約65兆円)を超えた。累計1130社以上の外資企業と投資促進機構が中国各地で綿密なマッチングを行い、多くの展示業者が中国に新たに店舗、工場、研究開発センターを開設した。

 上海市は輸入博を利用してさらにレベルの高い対外開放を推進している。上海自由貿易試験区(Shanghai FTZ)と臨港新エリアの成果は顕著であり、臨港新エリアでは運営開始後の5年間で、経済統計作成の対象となる一定規模以上の工業企業の生産額が年平均で34.6%増加し、外資による投資は実行ベースで年平均45.3%増加した。

 また、上海では中国初の「シルクロード電子商取引(EC)」協力先行区の構築が順調に進み、「1回申告、2国で通関」、越境電子インボイス相互運用などの10項目の制度革新の成果が得られた。さらに「虹橋国際開放ハブ建設総合計画」では104件の重点任務のうち、100件がすでに実施された。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News