【11月25日 AFP】共同通信は24日、米軍が台湾有事に備え、日本およびフィリピンにおける展開の緊急計画を策定中だと報じた。

日米関係筋への取材に基づく情報として、12月に策定される自衛隊と米軍による初の共同作戦計画に盛り込まれると伝えた。

報道によると、鹿児島県から、台湾に近い沖縄県与那国島に至る南西諸島には、高機動ロケット砲システム「ハイマース」を運用する米海兵隊の「海兵沿岸連隊(MLR)」が展開する。

台湾有事が差し迫った場合には、初期段階から米軍のガイドラインに基づき、米海兵隊が小規模編成で分散展開し、有人島に臨時基地を設置。自衛隊は弾薬や燃料の提供を含め、海兵隊の後方支援を担うとされる。

また共同通信によれば、フィリピンには米陸軍の多領域任務部隊「マルチ・ドメイン・タスク・フォース(MDTF)」傘下のミサイル部隊が配備される。

日本の防衛省およびフィリピン国防省のコメントは得られていない。在フィリピン米国大使館はコメントを控え、同中国大使館は共同通信の報道を「注視している」と述べた。(c)AFP