【11⽉25⽇ Peopleʼs Daily】中国国家統計局が発表した2024年第1~3四半期(1~9月)の中国の国内総生産(GDP)速報値は、物価要因を控除して前年同期比4.8%増で、成長率で世界の主要経済国の中で上位だった。今年に入ってから中国経済の動きは全体的に安定して前進している。

 中国政府の一連の政策では、特に多くの部門が共同で打ち出した包括的な政策の効果が次第に現れ、中国経済の回復が加速する要素が増えている。国際的金融大手のゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)やUBSなどは最近になり、今年の中国経済成長率の見通しを上方修正した。国際社会は、中国は今年のGDP成長率の目標の5.0%前後を達成できると考えている。シンガポールのリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)前首相は、中国政府の政策は自信と需要の向上に役立ち、中国の多くの業界はすでに世界レベルに達しているとして「中国を過小評価するのは実に愚かだ」と述べた。

 中国では経済構造が改善され、経済の質が向上している。第1~3四半期には、経済統計作成の対象になる一定規模以上のハイテク製造業の付加価値の成長率は9.1%で、ハイテク産業への投資は前年同期比10%増だった。中国の製造業はハイエンド化、スマート化、グリーン化により、人気を高めている。第1~3四半期の中国のハイエンド設備の輸出は前年同期比43.4%増で、集積回路は22%増、自動車は22.5%増、家電製品は15.5%増だった。中国の新エネルギー産業は世界のグリーン発展の需要に有効に対応し、風力発電ユニットの輸出は73.9%増、電気自動車では22%増だった。国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル(Fatih Birol)事務局長は、「われわれが今いる世界で、エネルギーの物語のほとんどは本質的に中国の物語だ」と、世界のエネルギー転換に対する中国の重要な貢献を改めて認めた。

 世界経済の回復の勢いはまだ不安定だ。国際通貨基金(IMF)の最新リポートによると、世界経済の成長率は2001~2020年の平均を下回っている。中国は一国主義と保護主義の台頭に直面して、団結と協力、開放とウィンウィンを断固として選択した。中国は高いレベルの対外開放を着実に推進し、「世界に恩恵」という金看板をさらに磨き、「一帯一路(Belt and Road)」の質の高い共同建設を絶えず推進する。そして中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)、中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)、中国国際消費品博覧会(CICPE)などの国際協力のための経済イベントを構築し、より多くの良質製品の中国への進出を歓迎する。第1~3四半期の中国の物品貿易総額は、同期として初めて32兆元(約687兆円)を突破した。

 中国の経済発展の基盤は変わっていない。市場の潜在力は今も大きく、経済の強靭(きょうじん)さも不変だ。政策も中国経済を押し上げている。中国には、長期にわたる安定した発展を実現する自信とその能力がある。中国の新たな発展によって世界には新たな駆動力と新たなチャンスが、常にもたらされる。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News