ネタニヤフ氏、ICC逮捕状に反発「現代のドレフュス事件」
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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【11月22日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は20日、国際刑事裁判所(ICC)に逮捕状を出されたことを受け、ICCは反ユダヤ主義だと反発した。
ネタニヤフ氏は19世紀にユダヤ人でフランス軍に属するアルフレド・ドレフュス大尉が反逆罪で不当に有罪判決を受け、最終的には無罪となった悪名高い冤罪(えんざい)事件に言及し、「ICCの反ユダヤ主義的な決定は、現代のドレフュス事件に相当する。同じ結末を迎えるだろう」と述べた。
また、ICCのカリム・カーン主任検察官は腐敗していると批判し、逮捕状の発付は「自身に対する重大なセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の告発から逃れる」試みだと主張した。
さらにネタニヤフ氏は、ICCは「イスラエルに対する反ユダヤ主義的な憎悪に突き動かされている」とした上で、逮捕状は「イスラエル国がその国民を守ることを妨げるものではない」と述べた。
ネタニヤフ氏とともにICCに逮捕状を出されたイスラエルのヨアブ・ガラント前国防相も、「危険な前例だ」と反発。
「ICCの決定は、イスラエル国とハマスの殺人指導部を同列に並べ、乳児の殺害、女性へのレイプ、ベッドから動けない高齢者の拉致を正当化したものとして、永遠に記憶されるだろう」「この決定は、自衛権および倫理的な戦争に対する危険な前例となり、殺人テロを奨励することになる」と述べた。
イスラエルの極右、イタマル・ベングビール国家治安相は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸全域の併合によって対抗するよう政府に要請した。パレスチナ側は、ヨルダン川西岸を将来のパレスチナ国家の一部とみなしている。(c)AFP