体操コーチのカローリ氏が死去、コマネチ育てた名指導者
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【11月17日 AFP】五輪の体操女子で初の10点満点を記録したナディア・コマネチを指導したベラ・カローリ氏(82)が、15日に死去した。米国体操連盟が16日に発表した。
ハンガリーにルーツを持つルーマニア人のカローリ氏は、コマネチを1976年モントリオール五輪と1980年モスクワ五輪で2大会連続の金メダルに導いた。1981年には同じくコーチである妻のマルタ氏と米国に亡命し、1984年には指導した米国のメアリー・ルー・レットンがロサンゼルス五輪で金メダルを獲得した。
夫婦はテキサス州で「カローリランチ」というトレーニング施設を運営。厳しい指導で知られ、時に物議を醸すことがありながらも、米国代表を世界を席巻する強豪に成長させた。1997年には国際体操殿堂に入り、2000年にはコーチングチームとして妻とともに米国体操殿堂入りを果たした。
コマネチ氏はインスタグラムに、若い頃の自身とカローリ氏の写真を投稿し、「あなたは私の人生に大きな影響を与えた。安らかに、ベラ・カローリ」とメッセージを添えた。米紙USAトゥデーに対しては「約50年前、彼は私を五輪初となる10点満点の歴史的な演技に導いた…それが私の人生を永遠に変えた」と話している。(c)AFP