【11月17日 東方新報】CNSの11日の報道によると、中国東北部、黒竜江省(Heilongjiang)の海林市(Hailin)の遺跡「石人洞(Shirendong)」から、新石器時代の石器9万点以上が発見された。

「この発見は、地表に並ぶ石器の種類の豊富さが尋常ではなく、中国国内でも過去に例を見ないほどです」、この遺跡の発掘責任者「黒竜江省文物考古研究所()」の李有騫(Li Youqian)副所長はこう語った。

 同氏は、この発見は海林市が位置する「海浪河(Hailanghe)」流域が先史時代における人類の重要な活動地域であったことを示して、高い歴史的・文化的な価値を持つと指摘する。

 この遺跡は面積1万6200平方メートル、2023年に「海浪河」流域の石器遺跡の調査中に発見されたものだ。検証によると、この遺跡の地層は約5700年前の新石器時代までさかのぼる。

「海浪河」流域は、中国および北東アジアでも旧石器時代の遺跡が最も集中している地域の一つで、最も複雑かつ多様な石器製造技術が存在しているという。

 同氏は、今回の発掘調査で、「海浪河」流域における異なる年代の古代人の石器技術、生産、生活様式の研究のための基礎データが豊富に得られ、人類の起源と移動パターンを理解する上で非常に重要な意味を持つと説明している。(c)東方新報/AFPBB News