【12⽉10⽇ Peopleʼs Daily】中国・福建省(Fujian)南部の大陸部に近い島しょ部にある東山県(Dongshan)には豊富な珪砂資源がある。埋蔵量は2億トン以上で珪素含有量は97%以上の、中国最大の良質珪砂の生産地だ。その埋蔵量の多さと品位の高さ、規模の大きさはアジア屈指だ。

 太陽光発電産業は現在、発展の「追い風期」を迎えている。東山県はグリーン発展のチャンスをつかむため、「1粒の砂」を土台に「1本の産業チェーン」を作り、100億元(約2150億円)規模を超える新素材と新エネルギーの産業チェーンを構築し続けている。中でも現地の電力供給会社は、産業の発展の決定的な支えになっている。

 東山県臨港経済産業パークは福建省内で設立されたガラスと新素材産業の拠点の一つで、すでに5万トンの埠頭(ふとう)バースがある。港で扱われる輸入品は主に太陽光発電関連とガラス関連の新素材に必要な原材料で、輸出品はガラスの完成品だ。2023年に東山県旗浜埠頭から輸出されたガラスの価額は前年比326.4%増で、過去最高の3億8800万元(約83億3000万円)に達した。

 臨港経済産業パーク内の企業の特徴の一つがエネルギーの大量消費だ。電力会社である国網東山県電力供給はパーク内の企業に対して、重要でない操業の時間を電力価格が低い時間帯に移すことや、高効率のインバーターモーターや省エネ型の照明を利用することを提言した。漳州旗浜ガラスはこれらの措置を採用したことで、毎月の電力費用を6%節約し、80トンの炭素排出削減を実現した。

 旗浜埠頭港湾電力事業の責任者である許勇平(Xu Yongping)氏は、「埠頭に800キロワットの岸電力設備を設置しました。停泊中の船舶に電力を供給する設備で、停泊中の船舶の燃料消費を減らし、港湾と周辺地域の環境を改善し、輸送コストの削減にも役立ちます」と説明した。この施設は炭素排出を毎年1810トン削減する。この施設以外にも、埠頭の照明に太陽光発電で得られた電力を使うことで、炭素排出を毎年約400トン削減できた。

 この地には優良な新型エネルギー関連企業が8社あり、大規模化や集約化が実現し、さらに太陽光発電とガラス新素材産業が共に発展する地域の構造が形成されている。国網東山県電力供給はパーク内の電力使用施設の運営と維持などの困難な問題の解決に注力しており、東山県のグリーンエネルギー産業の質の高い発展を後押ししている。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News