【11月13日 AFP】韓国の検察は12日、コンビニエンスストアで騒ぎを起こしたとして、迷惑系ユーチューバー・Twitch配信者で米国籍のジョニー・ソマリ(本名:ラムジー・カリド・イスマエル)容疑者(24)を在宅起訴したと発表した。

ソマリ容疑者は、本件に絡み、出国禁止措置を取られている。

ソウル南部地検の報道官はAFPに対し、「10月にコンビニで騒ぎを起こしたとして、11日に在宅起訴された」と述べた。

10月17日、コンビニの女性店員がソマリ容疑者に対し、店内での飲酒行為を注意したところ立ち向かってきたため警察に通報した。

この時、女性店員に性差別的な発言もしたとされる。

ソマリ容疑者は、 旧日本軍の慰安婦問題を象徴する「平和の少女像」にキスしたり激しく腰を打ち付けたりするなど、韓国でも数々の迷惑行為で注目を集めてきた。

ソマリ容疑者は上記の場面を捉えた動画を自身のユーチューブチャンネルに投稿し、強い反発を招いた。動画は現在、削除されている。

同容疑者は後に謝罪。ネットに投稿した動画で、「韓国の人々に謝罪したい。少女像の重要性を知らなかった。私はただ視聴者を楽しませたかっただけだ」と釈明した。

だが、韓国メディアは誠意を疑問視し、多くは懐疑的な反応を示している。

日刊紙の国民日報は見出しで「ユーチューバーが少女像侮辱について謝罪…だが誠意に疑問符」と報じ、「少女像の意味とそれにまつわる歴史的事実について、ある程度知っていたようだ」と補足した。

ソマリ容疑者は韓国で市民に追い掛けられ、負傷もしている。聯合ニュースが投稿した動画には、男に地面に押し倒される場面も捉えられている。

日本でも昨年、地下鉄内で通勤客に向かって、1945年に長崎と広島に落とされた原子爆弾絡みの暴言を吐き、物議を醸した。

ソマリ容疑者のユーチューブチャンネルは現在、削除されている。(c)AFP