【11月12日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんは11日夜、ジョージアの首都トビリシで民主主義を訴える集会を開き、同国および隣国アゼルバイジャンの「権威主義」を非難した。アゼルバイジャンの首都バクーでは同日、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)が開幕した。

COP29では、約200か国の代表が2週間にわたって協議を行う。今年の主な議題は、先進国が途上国の温暖化対策を支援する「気候資金」で、現行の拠出額1000億ドル(約15兆4000億円)を増額できるかどうかが交渉の争点となる。

トビリシの自由広場でトゥンベリさんが開催した「カフカスを席巻する権威主義と搾取の波に対抗する集会」には数十人が参加し、「アゼルバイジャンの300人の政治犯を解放せよ」や「ジョージアに民主主義を」と書かれたプラカードを掲げた。

トゥンベリさんは、10月26日の選挙で勝利したロシア寄りとされる与党「ジョージアの夢」の不正疑惑を訴える反政府デモに参加するためにトビリシに滞在している。

X(旧ツイッター)では、「アゼルバイジャンはCOP29を隠れみのに、偽の『グリーン』アジェンダの下で支配力と権力を強め、地域の緊張を高めている」と非難。

アゼルバイジャン、ジョージア、ロシア、イランの「権威主義的」政府が「反対意見を抑え込み、自国民を抑圧している」と訴えた。(c)AFP