トランプ政権による停戦を「世界が待望」 イラン 第1副大統領
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【11月12日 AFP】イランのモハマド・レザ・アレフ第1副大統領は11日、イスラエルによる一連の要人暗殺を「組織的テロ」と非難した。一方、米国のドナルド・トランプ次期政権が、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスや、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの紛争を停止させることを世界は待望していると述べた。
サウジアラビアの首都リヤドで行われたアラブ連盟とイスラム協力機構(OIC)の合同サミットに出席したアレフ氏は、「米政府はシオニスト政権(イスラエル)による作戦の主要な支援者だ」と指摘。「世界はこの国の新政権(トランプ政権)が、ガザおよびレバノンの無実の人々に対する戦争を直ちに止めると約束することを待っている」と述べた。
昨年10月7日のハマスによる攻撃を受け、イスラエルは報復としてハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏や、ヒズボラを長年率いてきた最高指導者ハッサン・ナスララ師ら、敵対する多くの重要人物を殺害してきた。
イスラエルはイランの首都テヘランで、ハマスの政治的指導者イスマイル・ハニヤ氏を殺害したともみられている。
アレフ氏は「『標的殺害』作戦は、まさに無法かつ組織的テロであり、治安機関を指導者や市民を殺害する道具に変えている」と非難した。
トランプ氏は中東和平を約束しているが、大統領選中にはジョー・バイデン大統領に対し、イスラエルが「ガザでハマスをせん滅することを容認すべきだ」と発言していた。(c)AFP