多くの貿易業者が中国コーヒー市場への参入に意欲 第7回輸入博
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【11月12日 Xinhua News】世界のコーヒー企業は、中国のオープンな市場、大きな消費者層、高い成長性に引き付けられ、中国国際輸入博覧会(輸入博)を通じた市場への参入に意欲を示している。世界の輸入品が集う「大舞台」として、第7回輸入博は、風味の豊かさなど品質の高さが評価される「スペシャルティコーヒー」が競い合う場となった。
エチオピア、ジャマイカ、マレーシア、メキシコ、インドネシア、タイ、イタリア、日本など約30カ国・地域の出展者は、第1回輸入博から、食品・農産物エリアでコーヒー商品のPRを行っている。
ルワンダのコーヒー貿易業者は「博覧会をきっかけに、私たちの商品は中国の消費者によく知られるようになった」と振り返る。「中国市場への参入はコーヒーの輸出規模の拡大に寄与するだけでなく、二国間により多くの協力機会を創出し、さらに高い経済効果をもたらす」と語った。ルワンダの2023年の対中輸出額は前年比87%以上増加し、1億3100万ドル(1ドル=約153円)に達した。
複数のコーヒー出展業者は、輸入博が展示の場であるだけでなく、貴重な学習の機会だとし、中国市場と接点を持つ中で、消費者層のニーズを徐々に理解し、これに基づいて商品やサービスを調整、市場環境へのより良い適応に役立つとの見解を示した。
マレーシア華人商工会議所(ACCCIM)のン・イー・ピン会頭は「7回目の参加となる。今年は約180社の企業、250人のメンバーを率いて参加した。規模は第1回の2・5倍で、展示面積も400平方メートルに拡大した」と紹介。「この6年、輸入博の波及効果は顕著で、多数のコーヒーブランドが代理業者を見つけ、販売規模を広げてきた」と述べた。
中国税関によると、23年のコーヒー輸出入量は17万1700トンで、15年に比べ、約36・8%(4万6100トン)増え、年平均で約4・0%増加した。貿易額は8億7800万ドルで、約92・7%(4億2200万ドル)増え、年平均で8・6%増加した。
最近発表された2024年版の「中国都市コーヒー発展報告書」によると、コーヒー産業の直近3年の年平均成長率は17・1%に上った。23年に2654億元(1元=約21円)だった産業規模は、24年には3133億元に膨らむ見通し。1人当たりの年間コーヒー消費量は16年の9杯から23年には16・7杯に増えた。
研究機関の紅餐産業研究院は、中国の24年のスペシャルティコーヒー市場規模が279億元に達し、直近5年の年平均成長率は22・7%と見込む。国連食糧農業機関(FAO)は、25年の中国のコーヒー消費量が27万7千トンになると予想。本部をロンドンに置く国際コーヒー機関(ICO)は、中国の25年の市場規模が1兆元に達し、米国を抜いて世界一のコーヒー消費市場になるとの見通しを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News