資生堂中国CEO 中国輸入博で未来の美容体験と中国市場への意欲を語る
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【11月13日 CGTN Japanese】10日に閉幕した第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)。出展企業の一つである日系化粧品メーカー・資生堂から、資生堂中国の梅津利信最高経営責任者(CEO)が中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に応じ、輸入博への期待や中国市場に向けた積極的な姿勢を語りました。
資生堂は、6回目の輸入博への参加となった今年、12の自社ブランドから30点以上の新製品を出展しました。中でも特に注目を集めたのは「美時美刻体験キャビン」と呼ばれる自動運転技術と美容を融合させた未来型の美容体験を提供するコンセプトキャビンです。自動運転機能が備わったキャビンには4Dフェイシャルエイジングシミュレーション技術を用いて利用者の肌状態が瞬時に分析できる最先端の肌診断システムが備えられており、その結果に基づいた最適なスキンケア方法や生活習慣の改善アドバイスが提案されます。
梅津氏は輸入博を「市場への影響力が非常に大きいイベントだ」と評します。実際に、資生堂中国の出展製品の多くがその後中国市場での販売に結びついているとのこと。中国市場について、「中国は人口が多く、イノベーションに敏感な市場で、資生堂にとって40年以上根ざしてきた非常に重要な市場だ。中国市場の活力と弾力性のおかげで、資生堂グループにとって最も重要な海外市場となっている。今後も投資を続ける意欲を見せました。また、中国が「新たな質の生産力」の牽引役として、市場革新を加速させることに期待を示したうえで、今後の関わり方について、「資生堂中国はグループ全体の革新技術を積極的に導入するだけでなく、地域パートナーと連携し、消費者により革新的な製品を提供していく」と積極的な姿勢を強調しました。
今年も10月初旬から開始された「W11(ダブルイレブン)」(11月11日に開催される中国最大のECセール)についても話を聞くと、「第一弾セールが終了した時点で、消費者の高い購買意欲を実感している」と語るとおり、資生堂の売上は「期待を上回る成果」を上げています。
梅津氏は、輸入博終了後もメディアやパートナーと協業し、移動空間での美容体験のニーズや新たなコラボレーションに取り組んでいく姿勢を明らかにしたうえで、「今後、資生堂は『中国から世界へ』というビジョンのもと、中国で培った技術革新を世界市場に広げていく計画だ」と展望を語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News