【11月11日 Xinhua News】中国の自動車メーカー、浙江吉利控股集団は10月29日、タイの首都バンコクで傘下の電動ピックアップトラックブランド「雷達(RADAR)」の新車発表会を行った。同ブランドはタイに進出した中国初の電動ピックアップトラックであり、タイで初めて発売される電動ピックアップトラックとなった。

 発表会に参加したタイのプラサート副首相兼デジタル経済社会相は、中国メーカーによる電動ピックアップトラックの発売が、タイの電動車ラインアップを充実させるとともに、タイを東南アジア地域の電動車・関連部品の生産拠点にすると語った。

 タイは東南アジア地域の重要な自動車生産国となっている。政府はここ数年、自動車の電動化に力を入れ、2030年に電動車の総生産台数に占める割合の30%到達を目指している。タイではピックアップトラックの利用が高く、現地市場で最も普及している車種の一つである。タイ工業連盟(FTI)によると、今年1~9月のタイ国内の自動車販売台数43万8600台のうちピックアップトラックは12万6500台で3割近くを占めた。

 RADARは23年7月に世界進出を始め、東南アジア、中央アジア、東欧、中東、中南米などの海外市場開拓に成功している。(c)Xinhua News/AFPBB News