高速道路サービスエリアで「ゼロカーボン運営」が実現=中国山東省
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【11⽉24⽇ Peopleʼs Daily】中国・山東省(Shandong)内の高速道路を電気自動車(EV)で走行していた林さんは、電池残量が少なくなったので充電施設のあるサービスエリアに入った。林さんは従業員に、200キロ走れるように充電するのに必要な時間を尋ねた。従業員は「1秒で1キロ分です」と言った。林さんは車を降りて、しばらく休憩した。車に戻ると、すでにフル充電の状態だった。
青銀高速道路の済南東サービスエリアは運営会社の山東高速集団(Shandong HI-Speed Group)が設置して2019年7月26日に営業を始めたゼロ炭素サービスエリアだ。今年の国慶節連休期間中には1日当たり車両約1万3000台の約4万4000人が利用した。
サービスエリアには、さまざまな種類の充電スタンドが並んでいる。林さんが利用した超高速充電スタンドの出力は600キロワットだ。利用者は自分の必要に応じて機能が異なる充電スタンドを選ぶことができる。
済南東サービスエリアの駐車場には太陽光発電パネルが付けられた屋根がある。高速道路の斜面や建物の屋上にもパネルがある。設備容量計3.2メガワットで、3.2メガワット時の充電施設もある。サービスエリアでの実際の1日当たりの電力使用量は約6000キロワット時だ。発電量は1万キロワット時以上あり、年間で標準炭を1200トン節約する計算だ。余剰電力は電力網に送られる。
食事時になると、総合棟では料理の香りが濃厚に漂う。このサービスエリアは山東省内でも利用客が特に多く、年間で1000万人以上の受け入れ能力がある。そのことで廃水も多く出る。そのため、サービスエリア内には汚水処理設備がある。処理水は敷地内の緑化や地面の清掃に使う。
サービスエリアの運営や清掃に、以前はディーゼル車を使っていたが、今ではすべてEVだ。飲食業者による調理も、ガスコンロから電磁調理器などに変えられた。クリーンエネルギーを使えるものはすべて代替された。
山東高速集団が独自開発した管理システムの画面を見れば、各項目の運営状況が一目瞭然だ。また、太陽光発電、蓄電、電力供給、照明、空調、汚水処理など電力関連のデータ相互接続を実現したことで、エネルギー関連は自動処理される。例えば冷房では、室内温度がセ氏26度以下になれば一部の空調機が自動的に停止する。
追跡監視の結果、サービスエリアは年平均で二酸化炭素2060.97トンを排出していると算出された。そこで1.9万平方メートル余りの緑地帯を増設した。サービスエリアの植生被覆率はエリア全体の33%以上の6万7000平方メートルに達し、そのことで二酸化炭素排出は相殺され、「ゼロ炭素運営」が認証された。
山東高速集団エネルギー環境部の周鵬飛(Zhou Pengfei)副部長は、「中国には高速道路サービスエリアが約4000か所あります」と説明し、済南東サービスエリアの経験を広めることができれば重要な意義があると述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News