洪水被害のスペインで大規模デモ 当局の対応に抗議
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【11月10日 AFP】記録的な洪水被害に見舞われたスペイン東部バレンシア自治州で9日、当局の災害対応に抗議する大規模なデモ行進が行われた。
州当局によると、州都バレンシアでは13万人が行進。国内の他の都市でも同様のデモが行われ、数千人が参加した。
参加者は「殺人者」と叫んだり、ペドロ・サンチェス首相や、バレンシア州のカルロス・マゾン首相を非難するプラカードを掲げたりした。
洪水は先月末に発生し、ここ数十年間で最も深刻な被害をもたらした。バレンシア州の被害が特に甚大で、少なくとも220人が死亡した。
地元住民は十分な警告がなかったことに激怒している。公式の洪水警報が住民の携帯電話に届いた時には、すでに車が流されていたと指摘する人もいる。
鉄砲水が約80の町や都市を襲った後の当局の対応が遅かったと批判する声もある。
9日のデモでは警察と抗議者が緊迫した雰囲気の中で対峙(たいじ)し、AFP記者は、一部で衝突が発生したのを目撃した。(c)AFP