米下院も共和党支配維持か トランプ氏、盤石の体制確保へ
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【11月7日 AFP】米大統領選と同時に実施された連邦議会選挙で、上院に続き下院も共和党が支配する公算が大きくなった。大統領選に勝利したドナルド・トランプ前大統領にとって、盤石の体制の下で、内政・外交両面での大幅な政策変更に向け強力な権限が委任されることになる。
下院選は6日時点で40以上の選挙区の結果がまだ確定しておらず、カリフォルニア、ニューヨーク両州など票集計に時間を要する州で接戦となっているため、最終結果が出るまでには1週間以上かかる可能性がある。
民主党としては、下院で4議席を奪還できなければ、数年間は政局で完全に孤立せざるを得なくなる。
民主党はニューヨーク州で3議席を奪還したが、共和党が弱い他の選挙区では優位を生かせず、取りこぼした。それに対し、共和党はカリフォルニア州の激戦区でリードしており、民主党は他の選挙区でも守勢に回っている。
共和党のマイク・ジョンソン下院議長は声明で、「今回の歴史的な選挙は、大半の米国人が安全な国境、物価の低下、力に裏付けられた平和、常識への回帰を望んでいることを示した」と強調。「結果が出てくるにつれて、われわれの予想通り、共和党がホワイトハウス、上院、下院が一体となった政府を持つことが明らかになってきた」と語った。
今月退任する予定の共和党上院トップ、ミッチ・マコネル院内総務は記者団に対し、「今回の選挙はある面、現政権に対する国民投票」ともなったと述べた。(c)AFP