【11⽉13⽇ Peopleʼs Daily】中国では近年になり、国際的なスポーツ競技会が開催されることが実に多くなった。そして多くの国際スポーツ組織の責任者が中国を訪れ、中国とより深い協力関係を築くことへの期待を示している。

 河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)では先日、国際自転車競技連合(UCI)の2024年ジュニアトラック世界選手権大会が行われた。市全民フィットネスセンター会場管理部の黄宏章(Huang Hongzhang)さんは、「努力には価値があります」と感慨深げに語った。自転車のトラック競技では施設に対する要求が極めて高い。黄さんは数か月にわたり、チームと共に会場施設の改造に取り組み、UCIの競技基準を満たすようにした。UCIのエルド・フェレイラ(Helder Ferreira)氏によると、2026年トラック世界選手権大会は上海(Shanghai)で開催される。UCIは引き続き、高水準の自転車レースの中国への進出を推進していく考えだ。

 河南省鄭州市(Zhengzhou)では、レーザーラン世界選手権大会と近代五種競技世界選手権大会が開催された。国際近代五種連合(UIPM)のショーマン(Klaus Schormann)会長は「非常に成功した大会だった」と高く評価した。

 鄭州市での競技会は、招致決定から開催までがわずか300日余りだった。会場の設営にかかった日数はわずか20日余りで、しかも五輪基準を満たした。さらに一つの会場で近代5種のすべての試合を実施した。これまでこのような会場が使われたのは東京五輪と第19回アジア競技大会(杭州アジア大会、19th Asian GamesAsiad)だけだ。

 今年のワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のダイヤモンドリーグ(Diamond League)の最初の二つの競技会はアモイ(Xiamen)と蘇州(Suzhou)で行われた。同リーグの年間15回の競技会のうちの2回が中国で開催されていることからも、世界陸連の中国に対する評価が感じられる。それ以外にも、2025年の世界室内陸上競技選手権大会は南京(Nanjing)で、2027年の世界陸上競技選手権大会は北京(Beijing)で開催される。

 世界陸連のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は「中国で開催されるすべての大会は非常によく組織されている」「中国が世界陸上競技の改革と発展に熱心なことに非常に感謝している」「大会開催を中国に委ねれば、われわれはとても安心できる」と述べた。

 中国政府は全国民の運動を支援し、スポーツと観光の融合を推進し、スポーツ関連産業の発展を促進している。

 陝西省(Shaanxi)の商洛市(Shangluo)では国際バレーボール連盟(FIVB)の2024年ビーチバレーボールU19世界選手権大会が開催された。商洛市は同大会開催を機に、公園や広場などでフィットネス場所1000余り、高基準のエアバレーボールコート200面余りを建設した。福建省(Fujian)ではダイヤモンドリーグが契機になって省内9都市と2000店舗が連動するスポーツショッピングフェスティバルが開催された。

 中央財経大学(Central University of Finance and Economics)スポーツ経済研究センターの王裕雄(Wang Yuxiong)主任は、中国での国際大会の開催について「かつての規模と壮大さの重視から、質と細部にも注目するように発展してきた。このような理念の転換が、大会開催の現代化と国際化を推進している」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News