【11月6日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は5日、ウクライナ侵攻に従軍した息子が戦死した地方の女性官僚を州知事に任命した。前日にも、ウクライナ侵攻に参加した元市長を別の州の知事に昇進させていた。

 プーチン氏は、ウクライナ侵攻に参加するロシア人とその家族が同国の「新しいエリート」を形成すると繰り返し述べ、こうした人々を影響力のある地位に昇進させることを提唱している。

 プーチン氏はこのたび、極東ユダヤ自治州(Jewish Autonomous Region)の官僚、マリア・コスチュク(Maria Kostyuk)氏を同州知事に任命した。同氏の息子(当時26歳)はウクライナ東部で戦死した。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)での会合で、プーチン氏はコスチュク氏に「真のロシア戦士を育ててくれたことに感謝したい」と語り、指名を受諾するよう求めた。

 これに対しコスチュク氏は「あなたの信頼に応えるため、そして息子の記憶にふさわしい存在であるために、可能なことも不可能なこともあらゆることに」取り組むと述べた。

 これに先立ちプーチン氏は4日、南部クラスノダール(Krasnodar)の元市長エフゲニー・ペルブイショフ(Yeveny Pervyshov)氏を西部タンボフ(Tambov)州知事に昇進させた。

 ペルブイショフ氏によると、同氏は2022年11月にウクライナでの戦闘に志願。ウクライナでの戦闘経験者を公的および官僚的な役職に登用する政府のプログラム「英雄の時代(Time of Heroes)」に参加していた。(c)AFP