米大統領選、どちらが勝ってもNATOは結束維持 ルッテ総長
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【11月5日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ(Mark Rutte)事務総長は5日、ドイツの首都ベルリンで、米大統領選で誰が勝利しようとNATOは結束を維持すると表明した。
オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)独首相と共同記者会見を行ったルッテ氏は、「大統領選で勝利を収めるのが誰であろうと、われわれは(民主党候補の)カマラ・ハリス(Kamala Harris)氏と協力し、(共和党候補の)ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏とも協力し、NATO同盟の結束を必ず維持する」と主張。
誰が勝利しようと米国がNATOへの支持を継続することは確信しているとし、それが「米国にとって国益」だからだと述べた。
西側の同盟国は、接戦にもつれ込んだ5日の大統領選でトランプ氏が勝利した場合、東西冷戦(Cold War)の初期に結成されたNATOに波乱がもたされるとして懸念を強めている。
トランプ氏は2017~2021年の任期中、防衛費の負担額が不十分だとする加盟国を批判し、今年2月には、共同防衛費の支出を拡大しない加盟国に対しては「やりたいようにやるようロシアに勧める」と警告していた。(c)AFP