【11月4日 AFP】インドネシア東部の火山が4日未明、数回にわたり噴火し、少なくとも10人が死亡した。当局が発表した。火山灰と溶岩が噴出し、警戒レベルは最高に引き上げられた。

噴火したのは、観光地として人気のフロレス島にあるレウォトビ・ラキラキ山。

災害対応当局は会見で「レウォトビ・ラキラキ山の噴火で10人が死亡した」と発表。複数の村を避難させた。

AFPが入手した映像では、近くの村が厚い灰に覆われ、また一部地域で火災が発生している様子が確認できた。

近くに滞在していたAFP記者によると、五つの村から住民が避難した。一部の木造家屋では火事が発生し、地面には飛来した溶岩による穴がいくつもできた。

当局によると、噴火は深夜0時(日本時間午前1時)直前と午前1時27分(日本時間午前2時27分)および午前2時48分(日本時間午前3時48分)に起きた。

当局は警戒レベルを4段階中の最高に引き上げ、地元住民や観光客に対し、火口から半径7キロ以内での活動を控えるよう呼びかけた。

レウォトビ・ラキラキ山は今年1月にも大規模な噴火が数回起き、少なくとも2000人の住民が避難した。(c)AFP