ネタニヤフ氏、レバノン国境視察 二正面攻撃継続
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【11月4日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は3日、軍がレバノンおよびパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への二正面攻撃を続行する中、北部の対レバノン国境を視察した。
イスラエル首相府によると、ネタニヤフ氏は国境地帯に配備されている部隊を訪問。「(停戦)合意の有無にかかわらず、(イスラエル)北部の平和と安全を回復する鍵は、第一にヒズボラ(Hezbollah)をリタニ(Litani)川の向こう側へ押し返すこと、第二にいかなる再武装の試みもつぶすこと、第三にわが国に対するいかなる攻撃にも断固とした対応を取ることだ」と述べた。
イスラエル軍によると同日、レバノンからイスラエル領内へ向けて100発以上の飛翔体が発射された。
後にレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラは、イスラエル北部の沿岸都市ハイファにあるイスラエル空軍の「技術基地」に対してもミサイル攻撃を行ったと発表した。
ヒズボラは同日、「イマド5(Imad 5)」と称する地下施設のハッチが開き、ミサイルが発射される様子を捉えた撮影日不明の映像を公開。岩に掘られた地下トンネルを移動する戦闘員の映像も流した。
一方、レバノン保健省は、沿岸部サイダ(シドン、Sidon)近郊の人口密集地である「ハレトサイダ(Haret Saida)に対するイスラエル軍の攻撃で、3人が死亡、9人が負傷した」と発表した。
レバノン国営通信社NNAによると、この他、同国南部ビントジュベイル(Bint Jbeil)やティール(Tyre)近郊も攻撃を受け、死傷者が出ている。いずれの攻撃も、事前に避難警告はなかった。
他方、イスラエル軍はガザ北部ジャバリア(Jabalia)でも武装勢力「数十人」を殺害したと報告した。
ガザの救助隊や医療関係者によると、3日のイスラエル軍の攻撃で少なくとも30人が死亡した。(c)AFP